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化粧品の選び方を考える

いままでの選択法を見直す時

40代を迎えた皆さんにとってのエイジングケアの重要性は、今更言葉にするまでもありません。
若い頃から数多くの基礎化粧品を使い続け、さまざまな美容法を実践されて来られた方々の中には、その時代時代で話題となった美容法への傾倒を繰り返された記憶をお持ちでしょう。
女性誌など各種メディアを通じ、その優れた効能を謳う文言を目や耳にし、購入意欲を刺激するコマーシャルや広告の影響から、片っ端から試し続ける習慣がついてしまった方は少なくありません。

しかしそれら全ての基礎化粧品が、自身の肌や体質にマッチしていたとは言い切れません。
更に時代毎に話題となる美容法は、そのノウハウが時に大きく異なります。

自身にとってベストマッチの製品と上手く巡り合い、肌と体質に優しく確かな効果が得られる美容法を見つけ出せたのであれば、こうした試行錯誤期間も必要だったと言えるでしょう。
しかし着地点を見極める姿勢を忘れ、その時々の周囲の評判に流されるかの如く、次々と話題の商品を用い、一貫性の無い美容法をその時々で実践されて来たのであれば、今このタイミングでぜひ、一旦全てをリセットすべきなのです。
40代の皆さんに取っ手のエイジングケアは、若い頃漠然と意識していた当時のそれとは、意味合いが大きく異なっているのです。

まずは軌道修正から

ですが振り返った期間の自分流の美容法が、果たして本当にベストだったのか、あるいは大きく間違っていたのかを判断するのは、決して簡単ではありません。
だからこそ「これまではこれまで」と一区切りから、原点に立ち返っての軌道修正作業から着手しましょう。
そこで最初に一線いただきたいのが、現在使用している基礎化粧品の見直しです。

40代を迎えた皆さんの肌艶は、残念な現実ですが十代から二十代の艶や潤いを自力維持する事は叶いません。
だからこそエイジング効果に必要な成分が適正なバランスで含まれている基礎化粧品の選択が不可欠であり、皆さんの肌と身体が不足を訴えている成分を的確に補ってくれる製品の見極めが求められるのです。

着目すべき有効含有成分

用いる基礎化粧品の見直しの重要性は理解出来たとしても、具体的にどのような成分に着目すべきなのか、もう一段階深い知識が無ければ、どれだけ多くの商品情報を収集したとしても、そこで立ち往生してしまって当然です。
ここでは40代の皆さんにチェックいただきたい成分をご紹介しておきます。最終候補製品を絞り込む際に、ぜひ含有の有無や含有率を確認してください。

「ビタミンC誘導体」・・・ビタミンCの美白効果とコラーゲン合成促進作用は、既に多くの方々がご存知の通りです。
ちなみにこの表記以外にも「リン酸アスコルピル」「APPS」と表記されている場合もありますが、同一成分を指しています。
「プラセンタエキス」・・・プラセンタの皮膚のシミ抑制作用や血行促進、活性酸素除去効果もエイジングケアには欠かせません。
ちなみにこの成分は豚や馬の胎盤から抽出されます。

「レチノール」・・・見慣れぬ聞き慣れぬ名称かも知れませんが、ビタミンAの一種で、私達の体内にも存在する成分です。
新陳代謝効果やコラーゲン増加効果があります。
商品の成分表記では「レチノイン酸」と記されている事もあります。

「フラーレン」・・・老化抑制能力を有する成分で、強い抗酸化力で、老化の要因である活性酸素の除去効果を届けてくれます。
まずは現在愛用されている基礎化粧品の含有成分と照らし合わせ、次に最終候補の商品を絞り込む際にご活用ください。

溢れる情報を見極める

インターネットの普及はさまざまな場面に便利を届けると同時に、膨大な情報が私達の手元に殺到する環境を構築しています。
例えばネット検索で「40代」「アンチエイジング」「基礎化粧品」などとキーワードを入力からクリック1回で、数え切れない程の関連情報が瞬時に画面を埋め尽くします。
私達は情報の真偽を正しく見極める眼力を備え、自己責任に於いて最終判断を下さねばならず、それは基礎化粧品の最終選択に際しても共通しているのです。

40代を迎えた皆さんは、その人生経験を通じ、既に冷静な判断能力を備えておられます。
匿名性が極めて強いネットの世界で語られる情報の多くが、あくまで見知らぬ一個人の主観だけで語られている事、通信販売サイトのセールス効果に満ちた巧みなコピーや画面構成など、全てを疑ってかかるのは寂しい姿勢ですが、あくまで参考情報として受け止める事が可能です。

何やら頭が痛くなりそうな作業だと伝わるかも知れませんが、ご自身にとってベストなエイジング効果を届けてくれる製品の選択作業です。
ぜひ慌てず焦らず、過程を楽しむ姿勢で正しい知識を増やしていただければ幸いです。